近年、地球温暖化に伴う海面水位の上昇や海岸地域の低地化により、台風による高潮・浸水災害の対策が見直されております。
宇根鉄工所は防潮扉や各種のゲートを製作し、地域の人々の暮らしを災害から守ります。
「世界遺産・厳島神社」をもち、日本三景の一つでもある宮島。
宮島は、台風が襲来すると高潮被害が発生しやすい広島沿岸にありながら、国家的景観の保護のため通常の堤防はつけることができません。
宇根鉄工所が宮島に築いたステンレス製倒伏式防潮扉は、「景観の保護」と「地域の安全」の両立という課題を見事にクリアした、当社のこだわりが生んだ代表製品です。
ステンレス製倒伏式防潮扉(電動式背面油圧式)
W:32.5m、H:1.1m 27.0t 広島県廿日市市宮島町
宮島の厳島神社境内と商店街の境に宇根鉄工所の防潮扉が格納されています。表面は特殊樹脂に砂を埋め込み、普段は違和感なく道の一部分になっています。
台風・高潮などの災害時には、道ごと持ち上がって堤防となります。普段は宮島の景観を、いざという時には堤防となって 災害から人々の暮らしを守ります。
定期点検
横引式ゲートは、主に海岸堤防の通路、道路にかかる陸閘ゲートとして使用され、台風・高潮・津波等の際に通路を封鎖し、水害を防ぎます。
扉体下部に走行ローラー・昇降装置を有し、スライド操作で簡単に開閉が可能です。特に耐食アルミ合金製のものは、軽量で操作性に優れ、腐食に非常に強く高強度であるため耐久性にも優れております。また、特有の美しさで周囲の美観にも溶け込みます。
広島港宇品旅客ターミナル前 アルミ合金製 W:8.5m H:0.96m
海の玄関口「広島港」を高潮から守ります。
広島プリンスホテル前 アルミ合金製 W:5.0m H:1.14m
防災はもちろん、景観の演出にも努めます。
扉体測部にヒンジを設置し、回転によりゲートを開閉します。
AL 材を使用しており軽量・高強度でかつ操作方法は非常に簡単です。
最も簡略に操作できる片開き方式のものと、長径間の閉鎖にも対応できる両開き方式のものがあります。
広島市佐伯区五日市港 アルミ合金製 W:8.5m H:0.8m
広島港 宇品海岸(1万トンバース) アルミ合金製 W:20.45m H:1.9m
海岸・河川のボックスカルバート・ヒューム管出口等に取り付けます。扉体上部にヒンジを設置し、内外の水位差により、内水の排除と外水の浸入防止を可能にします。海面水位より低地区域であっても排水と逆流による浸水防止を実現します。
広島市西区観音新町 アルミ合金製 W:2.0m H:2.0m
扉体を上下方向にスライドさせて開閉します。
また扉体側部にローラーが取り付けられ摩擦係数が小さいため、大型のゲートでも開閉が容易です。
高い水圧でも、開閉をスムーズに行う事ができます。
広島市南区丹那 ステンレス製 W:2.25m H:3.0m