入社後、設計チームに配属され、水門や防潮扉などの設計に携わっていました。数年前に品質管理をされていた方が定年退職したため、後を継ぐ形で品質管理チームへ異動。現在は、製品の出荷前検査及び立ち会い検査をするのが主な仕事です。必要書類の準備から検査基準書や手順書の作成まで、検査に関わる全ての業務を担当しています。品質管理チームに属しているのは私一人ですが、検査は一人でできるものばかりではありません。設計チームなどから人員を集めて業務を行うため、スケジュールを管理するのも私の役目です。

できあがった製品を、社内の厳しい検査基準に基づき、見落としのないように検査を行います。出荷前の最終チェックを行う部署ですので責任重大ですが、その分感じるやりがいは大きいです。また、立ち会い検査でお客さまと直接お会いする機会があり、お褒めの言葉をいただいたときは嬉しいですね。自分が大丈夫と判断したものを世に出せるということ、それをお客さまが喜んでくださることがやりがいにつながります。

私も50代なので、自分がやっていることを受け継いでくれる子が出てくればいいなと思います。私自身、前任者からの引き継ぎ期間が1〜2年ほどしかなく、とても苦労しました。この業務は、実際に自分の目で製品を見て判断することが大切なので、経験が必要になります。品質管理は地味な仕事ですが、この会社には欠かせない業務。余裕があるうちに次の後任者に経験や技術を伝えていくのが、私のこれからの課題です。